6AR5

(電力増幅用 5極管)     eH:6.3V  iH:0.4A


最大定格(A1級増幅用)

EP:250V  EG2:250V  P損失:8.5W  G2損失:2.5W  G1回路抵抗:固定バイアス 0.1MΩ カソードバイアス 0.5MΩ  H-K間耐電圧:ヒーター正、負共 90V


動作例および特性

EP:250V  EG2:250V  EG1:−16.5V  G1先頭入力信号電圧:16.5V  零信号IP:34mA  最大信号IP:35mA  零信号IG2:5.7mA  最大信号IG2:10mA  rp:≒65KΩ  gm:2.4mモー  RL:7KΩ  PO:3.2W  全高調波歪率:7%


  


 6AR5はカーラジオの出力管として米国で開発された球で、日本での生産は1953〜4年頃(S・28年)です。初期の電源トランス式5球スーパー等に多用され、又、アマチュア無線局の送信機や、P-PでHiFiアンプ等に使われました。原種は6K6で、UZ-42の類似管ですが開発メーカーがイマイチよく解りません。 これといって特徴のない平凡な真空管ですが、私には何故か懐かしい球の一つです。 写真はナショナル(松下電器)製





下記より 6AQ5 です

    6AQ5      左 RCA製   右 東芝製

(電力増幅用 ビーム管)   eH:6.3V  iH:0.45A


最大定格(A1級増幅用)

EP:250V  EG2:250V  P損失:12W  G2損失:2W  G1回路抵抗:固定バイアス 0.1MΩ カソードバイアス 0.5MΩ  H-K間耐電圧:ヒーター正 100V 負 200V


A1級増幅 動作例・・・1

EP:250V   EG2:250V   EG1:−12.5V   G1先頭入力信号電圧:12.5V   零信号IP:45mA   最大信号IP:47mA   零信号IG2:4.5mA   最大信号IG2:7.0mA   RL:5KΩ  rp:≒52KΩ  gm:4.1mモー   全高調波歪率:≒8%   PO:4.5W


A1級増幅 動作例・・・2

EP:180V  EG2:180V  EG1:−8.5V  G1先頭入力信号電圧:8.5V  零信号IP:29mA  最大信号IP:30mA  零信号IG2:3.0mA  最大信号IG2:4.0mA  RL:5.5KΩ  rp:≒58KΩ  全高調波歪率:8%  PO:2.0W


3極管接続 特性(G2をPに接続)

EP:250V  EG:−12.5V  μ:9.5  rp:≒1.97KΩ  gm:4.8mモー  IP:49.5mA  Ib=0.5mAの時のEG:−37V


 

          6AQ5/6V6-GT 3結


 6AQ5は6V6-GTの相当管で(最大定格が異なります)ラジオの出力管に、又、ステレオアンプに、及びMT管の高周波特性の良好性を生かして小出力AM送信機の終段管(HF〜VHFまで)や、終段のドライバー管として昭和40年代後半まで本当に多く使われました。


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