6BQ5

(電力増幅用 5極管)    eH:6.3V  iH:0.76A


最大定格(設計中心値)

EP:300V  EP(カットオフのとき):550V  P損失:12W  EG2:300V  EG2(カットオフのとき):550V  G2損失:2W  -G1:100V  G1回路抵抗:固定バイアス 0.3MΩ カソードバイアス 1MΩ  カソード電流:65mA  H-K間耐電圧:正負共100V


シングル A1 級動作例

EP:250V  EG2:250V  -EG1:7.3V  カソード抵抗:135Ω  RL:5.2KΩ  G1入力信号電圧(実効値):4.3V  IP:49.5mA  IG2:10.8mA  gm:≒11.3m℧  rp:38KΩ  増幅率(G2-G1間):19  PO(固定バイアスのとき):5.7W  全高調波歪率:10%


3極管接続 A1 級増幅動作例(G2をPに接続)

EP:250V  カソード抵抗:270Ω  RL:3.5KΩ  グリッド入力信号電圧((実効値):6.7V  零信号IP:34mA  最大信号IP:36mA  PO:1.95W  全高調波歪率:9%


    


 6BQ5は米国名で、1953~4年頃フィリップス社開発のオーディオ出力管EL84そのものです。小信号入力で高出力、低歪み、比較的タフなこの球は、近代管の最初の真空管・・と、言っても間違いではないでしょう。模倣のキライな米国が変更することなく採用したのもウナヅケますし、良いものは良い、ということでしょう。

松下電器が昭和30年頃いち早く国産化し(フィリップスと提携していたからネ)間もなく日立、NECと続き、少し遅れて東芝も生産開始して、HiFiアンプ等に一番多く使われたのは6BM8と、この6BQ5ではないかと思います。 写真はマツダ製(現 東芝)





下記より 6R-P15 です

6R-P15

(電力増幅用 5極管)    eH:6.3V  iH:0.75A


最大定格(設計中心値)

EP:300V  EG2:300V  -EG1:100V  P損失:13.5W  G2損失:2.5W  せん頭G2損失:4.5W  N-K間耐電圧:正負共100V  G1回路抵抗:固定バイアス 0.3MΩ カソードバイアス 1MΩ


シングル A1 級増幅動作例

EP:250V  EG2:250V  EG1:-8V  カソードバイアス時:130Ω  gm:11m℧  rp:32KΩ  μ(3結接続時):≒17  RL:4KΩ  G1入力信号電圧(実効値):5.6V  IP:59mA  IG2:16mA  PO:6.8W  全高調波歪率:10%


3極管接続シングル A1 級動作例(G2とPを接続)

EP:250V  カソード抵抗:270Ω  RL:2.5KΩ  G入力信号電圧(実効値):7.5V  IP:40mA  PO:1.8W  全高調波歪率:9%


  


 6R-P15は東芝独自の球で6BQ5の改良品です(最初は6R-P15、その後に6BQ5が製造され、順序が逆です)が、6BQ5の名声には勝てませんでしたネ。

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