UZ-57 |
(検波増幅用 シャープカットオフ五極管) ヒーター電圧:2.5V 電流:0.8A
規格
EP:250V IP:2mA EG1:-3V ESG:100V ISG:0.5mA rp:3MΩ gm:1200 μ:4.0mモー
UZ-57
UZ-57 は、RCA開発の 57(1932年) を、東京電気・マツダが1934〜5年(S・9〜10年)に UZ-57 と命名して国産化したもので従来の検波増幅用である UY-24B(4極管)にサプレッサー・グリッドを追加して4極管の欠点であったダイナトロン特性を解消させた5極管です。(写真はマツダ製・・現 東芝)
又、UZ-57A なる球もありますが、こちらは1940年頃〜1950年頃まで製造されたもので、時節柄ヒーター電力が省エネ化されていますが、特性は大きくは変わっておりません。(UZ-57と問題なく差し替え可能)
ダイナトロン特性とは・・スクリーングリッド付きの4極管は、プレートに到達した電子は一部 2次電子(プレートで跳ね返る・・別な電子が弾き飛ばされる・・というのかな”)となりスクリーングリッド電流として吸収される。そのため低プレート電圧から高プレート電圧に移行される過程において、ある期間だけプレート電流が減少し増幅動作の直線性が損なわれる。(このことはプレート電圧が上昇するにもかかわらず電流が減少するため負性抵抗特性ともいう)