6BD6

(高周波増幅用 5極管)    eH:6.3V   iH:0.3A


最大定格(A1級増幅用)

EP:300V  EG2:125V  P損失:3.0W  G2損失:0.65W  全カソード電流:14mA  H-K間耐電圧:ヒーター正 負共 90V


動作例及び特性

EP:     100V        125V         250 V

EG2:    100V        125V        100 V

EG1:    −1V        −3V         −3 V

rp:     ≒0.15MΩ     ≒0.18MΩ     ≒0.8 MΩ

gm:     2.55mモー     2.35mモー     2.0 mモー

IP:     13mA        13mA         9 mA

IG2:     5mA        5mA         3 mA

G3:    ソケットにてカソードに結ぶ


    6BD6

                      




下記より 6BA6 です


(高周波増幅用 5極管)   eH:63V   iH:0.3A


最大定格(A1級増幅用)

EP:330V  EG2:≒165V  P損失:3.4W  G2損失:0.7W  EG1:正 0V 負 55V  H-K間耐電圧:ヒーター正 100V 負 200V


動作例および特性

EP:        100V      250 V

EG2:       100V      100 V

カソード抵抗:   68Ω      68Ω

rp:      ≒0.25MΩ     1.0MΩ

gm:      4.3mモー     4.4mモー

IP:       10.8mA      11.0mA

IG2:      4.4mA       4.2mA

G3:     ソケットにてカソードに結ぶ


   6BA6


 6BD6 6BA6 の日本での生産は1951〜2年(S・26年)頃から東京芝浦電気(マツダ・ブランド)で開始されています。 国内各社製造の五球スーパーや市販機器に、及びアマチュア製作の機器に、手頃な高周波増幅管として多用されました。なを 6BA6は6BD6のHi-Gm管で、利得は6BD6の約2倍得られます。(両方共リモート・カットオフ特性です) (写真の 6BD6 はPRCマークのメーカー不明品) 




下記より 6BZ6 です


6BZ6

(高周波増幅用 5極管)    eH:6.3V   iH:0.3A


最大定格(A1級増幅用)

EP:330V  EG3:0V  EG2:≒165V  EG1(正電圧):0V  P損失:2.3W  G2損失:≒0.53W(EG2=165V以下のとき)  H-K間耐電圧:ヒーター正 100V 負 200V


動作例および特性

EP:      125V

EG2:     125V

rp:    ≒0.26MΩ

gm:      8mモー

IP:      14mA

IG2:     3.6mA

カソード抵抗:56Ω

G3:  ソケットにてカソードに結ぶ

EG1: (gm=50μモーの時 −19V)

EG1: (gm=700μモー、Rk=0Ω の時 ≒−4.5V


      6BZ6


 6BZ6は、6BA6をさらにHi-Gm化したような球で、ざっと見積もっても 6BD6の3.5倍 6BA6の2倍 利得が稼げます。日本では3BZ6(H:3.15V)をマツダが1957年(S・32年)に製造開始し、続いてNECが6BZ6を作り、少し遅れて昭和34年にマツダも6BZ6を生産開始し、6BD6 6BA6 6BZ6 は真空管時代終了まで使われ続けました。なをマツダ・ブランドの真空管が東京芝浦電気製・・と改められたのは1959年(S・34年)です。 (写真は東芝製)

戻る