6AV6

(検波増幅用 双2極3極管)   eH:6.3V  iH:0.3A


3極部最大定格・・・EP:330V  EG:0V  P損失:0.55W  H-K間耐電圧:ヒーター正/負 (100V/200V)


2極部最大定格(検波用・・半波整流各2極部ごと)・・・せん頭耐逆プレート電圧(実効値):150V  せん頭プレート電流:150mA  直流出力電流:1.0mA


3極部動作例および特性

EP:    100V       250V

EG:    −1V       −2V

μ:     100        100

rp:     80KΩ       62.5KΩ

gm:    1.25mモー    1.6mモー

IP:     0.5mA       1.2mA


    6AV6


 6AV6はST管の6Z-DH3AをMT管化(ミニチュア管)した球・・ということができます。日本では、各社で1956〜7年頃から製造開始され、トランス・レス管の12AV6と共に5球スーパーラジオに、また、通信形受信機やメーカー製測定器、その他各種アマチュア製作機器などに真空管時代の最後まで使われました。 (写真は通則用 東芝製)





下記より 6AU6 / 6AU6A です

6AU6A


(高周波増幅用・シャープカットオフ5極管)  eH:6.3V  iH:0.3A


最大定格

EP:330V  EG3:0V  EG2≒165V  EG1(正電圧):0V  P損失:3.5W  G2損失(EG2=165Vまでのとき):0.75W  H-K間耐電圧:ヒーター正/負 (100V/200V)


3極管接続(G2 G3はプレートに接続)最大定格

EP:275V  EG1(正電圧):0V  P損失:3.5W  H-K間耐電圧:(5極管使用に同じ)


5極管接続A1級増幅用 特性

プレート供給電圧:     100V     250V      250V

EG2:             100V     125V      150V

カソード抵抗:        150Ω     100Ω      68Ω

rp(MΩ):           ≒0.5     ≒1.5      ≒1.0  

gm(mモー):         3.9       4.5       5.2

IP:               5.0mA    7.6mA     10.6mA

IG2:              2.1mA    3.0mA     4.3mA

EG1(Ib=10μAのとき):  −4.2V    −5.5V     −6.5V


3極管接続 A1級増幅用 特性

プレート供給電圧: 250V

カソード抵抗: 330Ω

μ: 36

gm: 4.8mモー

IP: 12.2mA



 6AU6A は、日本では上記の6AV6とほぼ同時期の生産開始です。高周波増幅用ですがシャープカットオフ特性で、一般低周波CR結合増幅や一般高周波増幅又は中間周波増幅、並びにラジオも含むFM受信機IF(中間周波数)回路でリミッター(振幅制限)としても使用されました。(写真は東芝製 6AU6A-HiFi)

なを 6AU6A 6AU6-Hi-S 6AU6A-HiFi は、6AU6 のヒーターウオームアップタイム規定品であると同時にマイクロフォニック等の雑音に考慮された低雑音管です。

又、3結接続時の低周波増幅における直線性その他の特性は素晴らしく、6AU6A-HiFi はオーディオ回路の位相反転及び出力管のドライバー等にも多く使われました。

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