KX-12F |
(直熱型半波整流管) フィラメント電圧:5V 電流:0.5A
最大定格
プレート交流電圧:300V 直流出力電流:40mA 入力コンデンサ:4μF以下
KX-12F
KX-12Fの前身は、昭和12年頃の家庭用ラジオ(並四など)の電源整流管として東京電気・・マツダ(現 東芝)が開発したKX-12Bです。間もなく規格アップされたKX-12Fになり(12Bは180V 30mA)昭和30年前半まで主に小出力ラジオに使われました。 当時の出力管であるUX-12Aのグリッドを取り除いたような球で、日本独自の真空管でもあります。 (写真はPRCマークのメーカー不明品)
又、上記 12F の坊熱タイプ KX-12FK もありました。存在理由は、電源ON直後の無負荷時における整流電圧上昇(ピーク電圧)を抑える目的です。 (開発初期の平滑用電解コンデンサーが、ピーク電圧が原因による不良が多発したことの改善・・と云われていますネ)
この 12FK も、ケミコンの品質が安定した1952年/S・27年頃(?)には製造されなくなり再び 12Fが主流となりました・・が、12F-Kは、その後のラジオ用坊熱半波整流管 80BK に引き継がれていきます。
KX-12FK