例 1・・JRC NRD-515 用スピーカー NVA-515の場合


 NVA-515 スピーカーシステムは、高さ 14センチ 横幅 13センチ 奥行き 20センチで、約0.5ミリ厚の鉄板(?)で出来ています。 内臓スピーカーは 10センチ口径の小型です。 0.5ミリ厚以外は通信機用スピーカーシステムとして妥当なもので、いたってマトモです。

ボックス前面には 1ミリ弱位の穴が無数にあいています。ここにスピーカーが内側から取り付けてあります。JRC製受信機のオプションスピーカーは業務用も含め、スピーカーボックスの大小はあるけれど、ほとんど同じ構造です。 JRC無線機の音質がウンヌンされるのは、音響放射面が小穴でふさがれているため・・が原因の大部分を占めています。たぶんデザインのことより、外部からホコリや物理的破壊を防ぐための策であることは充分に解ります(業務使用としての経験からでしょう)

しかし、こういう構造にすると、僅かしかないボックス前面とスピーカー振動板との間の容積(空間)のため、その空気がバネとして作用する度合いが非常に大きくなって、振動板の動きが阻害される・・と同時に、振動板からの波動が前面から反射され、振動板の動きをさらに悪化させる・・だけではなく、ただでさえ小さすぎるボックス全容積が拍車をかける。又、ボックス内部には吸音材は一切使用されておらず、ボックス内部の音はあらゆる面で反射され、それが振動板に影響し、とてもマトモナ音など出る訳が無い・・ということなどは、音響に興味が有る者には私が生まれる前から解っている事で、当然の結果として前ページに書いたとおりの音質になる。

以下の画像をクリックすると、その対策と能書きが表示されますが、峡帯域のマトモな普通の音・・というイメージが沸かない人は、ヤメタホウガイイかも?!。



穴を大きくする 吸音材を入れる 裏板の吸音材


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