マランツ(marantz)7型プリアンプの衝撃
2007年の今日、過去に 製造、市販された膨大なオーディオ製品の中で、40年以上経過した今も尚、影響を与え、また現在の製品と互角に渡り合える物は、そう多くは存在しないと思われます。
そのような製品のうち、USA-marantz 社のオーディオ・プリアンプ model 7 Stereo Console は、数少ないその一つ・・ではないでしょうか。
1953年(昭和28年)創立のマランツ社は、本格的なプリアンプとして Model 1 型を1954年に発売しました。 45/45 方式ステレオ・レコードの標準化が決まったのは 1958年(昭和33年)ですから当然 1型はモノーラルです。
1型発売以後のマランツは、モノからステレオに移行される僅かな過度期間中、1型を2台とステレオアダプター(6型)を組み合わせてステレオLPレコードに対応していました。 その間、当然ステレオ・プリアンプの設計 試作を続けていたのでしょう、早くも 1958年暮れに表題の 7型を市販しています。
時は過ぎ、1962年(昭和37年)8月号の ラジオ技術誌に マランツ7型 と 8B型 の回路と分解写真入りの記事が載りました。私は、これは(7型は)只者ではない・・と感じたので、このラジオ技術誌 を残しておいたのです。
以後、7型や8B型は 1967〜8年を境にしてオーディオ世界に広く知れ渡っていきました。そうして、日本の(いや世界中の)メーカー製やアマチュア製作プリアンプも、その擬似的製品が続出していったことを御存知の方も多いでしょう。
以下・・(7型プリアンプの写真と能書き)・・クリックで開きます
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