6CL6

電力増幅用 5極管    ヒーター電圧:6.3V 電流:0.65A


(A1級増幅 最大定格)

EP:300V  EG2:150V  EG1:+0V −50V  プレート損失:7.5W  G2損失:1.7W  EG3:0V  H-K間耐圧:100V  G1回路抵抗:固定バイアス(100KΩ) カソードバイアス(300KΩ)


(A1シングル低周波増幅動作例)

EP:300V  EG2:150V  EG1:−3V  rp:≒0.9MΩ  gm:11mモー  IP:30mA  IG2:7mA  RL:7.5KΩ  歪率:8%  PO(出力):2.8W  G3・・ソケットにてカソードに結ぶ


(C級電信、高周波電力増幅用途 最大定格)

P損失:9W  G2損失:1.5W  f-max:60MHZ  


(C級電信、高周波電力増幅動作例)

EP:375V  EG2:250V  EG1:−75V  IP:30mA  IG2:9mA  IG1:5mA  PO:7.5W


     6CL6


 6CL6は、6AG7(メタル管)に替わるテレビ受像機の映像増幅出力管として設計され、日本での使用例は昭和30年代半ばまでの初期モノクロ・テレビに使用されておりました。その後のモノ及びカラーテレビでは新型の映像増幅管である 12BY7Aや6AW8A 等 に置き換えられていきました。 (写真は東芝製)

テレビには使われなくなったとはいえ、諸特性からプロ機やアマチュア無線送信機などに昭和40年代終わり頃まで好んで使用されました。 アマチュア無線局のOMさんは、6CL6パラG-GリニヤーアンプやA3&A3J送信機終段管のドライバー管、小出力A3送信機の終段管・・等が即、頭に浮かぶでしょう・・。

上記、無線送信機に使われた理由として・・Hi-gm管にもかかわらずP-G1間の容量が少ないこと(0.12PF)、A2増幅動作が可能なこと、高周波特性の良いこと、低負荷で大電流動作の広帯域で高増幅が可能なこと、パワー管で無理が利くこと・・等が受けたのでしょうネ・・。 ・・ですが、6CL6は各種増幅動作を満足に行わさせるには難しい球の一つではないかと思います。


下記に、(広帯域で高増幅の電圧増幅動作例)を挙げておきます

EP:300V  G2供給電圧:300V  G1電圧:−3V  入力信号電圧:3Vp-p  G2抵抗:24KΩ  G1抵抗:100KΩ  RL:3.9KΩ  IP:30mA  IG2:7mA  出力電圧:132Vp-p 


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