12AZ7A |
(検波 増幅用 高増幅率双三極管) eH:6.3V iH:0.45A
12AZ7Aは、ヒーター電流と電極間容量以外は 12AT7 と同一特性です・・・12AT7の頁を参照してください。
(違いは、下記のとおりです)
(ヒーター電流) 12AZ7A・・0.45A 12AT7・・0.3A
(電極間容量)・・外部シールド付き
12AZ7A・・G-P間:1.9PF 入力側:2.8PF ユニット1出力側:1.4PF ユニット2出力側:1.6PF
12AT7・・G-P間:1.5PF 入力側:2.2PF ユニット1出力側:1.2PF ユニット2出力側:1.5PF
12AZ7(A) は 12AT7 と、ほぼ同時期の開発だと思われますが、どちらも高周波増幅用 周波数変換用です。使用目的で唯一の違いは 12AZ7A はカラーテレビの色復調用途があり、その使用例は 1959年頃(S・39年)のRCA製21吋カラーテレビと、1961年〜1962年頃(S・36年)の東芝製21吋カラーテレビの色復調に使用されていた以外、その前後共、オーディオアンプ及び無線機器など、巷のアマチュア製作や市販品に使われていた記憶はありません。
初期のFM受信機やオーディオ・アンプに 12AT7 が大量に使用されたにもかかわらず 12AZ7Aの 使用例が少ない(?)のは、ヒーター電流の多さが敬遠されたか、あるいは電極間容量の若干の多さで、少しでも機器特性を良くしたい・・という設計者の涙ぐましい選択心理・・なのでしょうか(?)。 (写真は東芝 製)