出力回路(カソード・フォロアー)について

上図は、当アンプの出力回路です右図の黒線(P-O-Q)は、無負荷のロード・ラインを示します赤のラインは、此れに 80KΩが負荷された状態の交流ロード・ラインです。この時の V1 のカソード電圧は、直線性の良い所で 160Vを中心に図のように変化し、目標の最大出力電圧10V は充分に確保されることが予想できます。

くどいようですが K・F 回路は、負荷がカソード側にきただけで、その動作や増幅度などはプレート負荷回路と何ら変わらない・・ロード・ラインを引いて最適なRP(RL)及び RK や IP 等を決めて回路計算を行う。

この回路の入力インピーダンス(Zin)は Zin=Rg・(1+A)で求められます。 (Rg-上図は500kΩ A≒40倍) Zin=500×(1+40)=20500KΩ(≒20MΩ)

出力インピーダンス(Zo)は Zo=RK/1+μ で求められます。 (RK-上図は 80KΩ μ=100) Zo=80/1+100≒0.79KΩ(790Ω)で、高入力 低出力インピーダンスが得られます。


次のページへ         一つ前に戻る