UY-24B |
(検波増幅用 傍熱型遮蔽グリッド4極管) ヒーター電圧:2.5V 電流:1.75A
規格(特性例)
EP:250V IP:4mA 遮蔽グリッド電圧(EG2):90V IG2:1.7mA 制御グリッド電圧(EG1):−3V rP:0.6MΩ μ:630 Gm:1.050μモー
検波に使用する場合次の値が適しています
グリッド検波・・・・・EP:180V EG2:20〜45V RP(プレート負荷抵抗):0.25MΩ
プレート検波・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・EP:250V EG2:20〜45V
UY-24B
UY-24Bは、1934年頃(S・9〜10年)に東京電気(マツダ)がナス管のUY-224を原型に開発製造した傍熱型STタイプの遮蔽格子型4極管です。 (なを、24Bはシャープカットオフ特性です)
その目的は、3極管の高周波増幅動作に於いてはプレート・グリッド間の容量(Cpg)で正帰還が生じ、発振や動作不安定が起こる。 これを解消させる為プレート・グリッド間にもう1つグリッド(遮蔽格子)を挿入し、電子加速電極作用と共に Cpg を減少させたものです。
ちなみに、当時の電圧増幅用3極管 27A のCpgは 3.3PF・・・に対して24Bは0.007PF で、実に 470/1 に減少されています。 が、程なく4極管の欠点であるダイナトロン特性解消のため、抑制格子(サプレッサー・グリッド)を追加した UZ-57 が東京電気より発売になりました。したがってUY-24Bは間もなくUZ-57 にとって替わられ以後製造されておりませんので、現在動作可能な球の入手は難しいでしょう。 (ソケットを変更しUZ-57(A)で代替可能です)
ダイナトロン特性については UZ-57 の項を参照してください