ドライバー管(前段管)

 私は、300Bの特徴有る音質(音色)を最も良く引き出そうとする場合、前段管は五極管 WE-310AのCR結合が最適だ・・と思います。

従って WE-91B型を範に取り、低負荷抵抗とした310A CR結合・・を採用しました。 又、私好みの音色から、NFBも一切掛けません


回路図で示したようにプレート負荷抵抗は 91KΩと、通常の約3/1でパワードライブ傾向とし、同時に高域低下を極力防いでいます。

イージーな計算で、91kΩ//240kΩ≒65kΩの交流負荷に対して 310AのGm≒3.5ミリモーとすれば、ゲインは 65×3.5≒220倍で300Bの歪を無視した必要入力電圧 P-P140Vに対してアンプの入力感度は 220/140≒0.6Vになり手頃の値が得られます。

又、プレート電源電圧は回路図のように、できるだけ高くして余裕を持ってドライブします。 良く知られているように310Aはスクリーングリッドの電圧値で信じられないくらい音質が変わります、 一般に言われているように約85Vが私の場合も、最も気に入った音質になりました。 そして、定電圧化は必定です。 

わずか、2mA弱のSG電流の、入力信号対する変動を抑えるにはブリーダ抵抗(5〜6倍流す)式が簡単且つ有効で便利です。 私は85Vをキッチリとキープしたいため、ツェナーダイオードを利用しました


SG電圧値で音質が、どのように変化するか(?)・・と、言えば・・デスネ

(イ)・・80V 以下の場合は、音が少し湿っぽくなりハツラツとした躍動感に欠けます。 
(ロ)・・90V を越えると、元気の良い音で、ピンピンした感じに変わり暴れ坊主が飛び跳ねている様になります。
(ハ)・85V の時は両者のミックスした程よい音質で、世間で言われて いる(?)最適値である事が・・ナルホドと、思わせます。
     


 次に行く           一つ前へ戻る