(終わりに・・)
当 パワーアンプの最大出力は 6.5W しか有りませんから、現在の新素材や新技術で作られた低能率スピーカーでは、その良さを発揮させるのは難しいかもしれません。(少なくても音圧レベル90dB/1W/1m以上は必要です)
それも、設計が昔タイプ(?)の強力なマグネットを使った薄く軽い丈夫なコーン紙で、ハイコンプライアンスタイプでは無い高能率なスピーカー・・が理想です。 このようなスピーカーであれば充分にその魅力の音質を出す事が出来るでしょう。
又、よく知られているように、直熱三極出力管を、五極管のCR結合でドライブする・・などという事は、数々の理由から、マア論外(?)・・なことは皆様も御存知でしょう。 この方法が取れるのはグリッドがプラスになる寸前までグリッド電流が流れにくい(入力インピーダンスが高く保たれる)WE-300Bだけの世界と言って差し支えない・・と、思います(かの有名な2A3などでは通用いたしません)
製作から六年あまり経って、改めて電圧や特性を計り直しましたが、ほとんど製作当時から変わっておりませんので充分な安定度であると思います。
このアンプは冒頭のプリアンプと組み合わせ、スピーカーは TANNOY-Stirling・TWW を駆動しています。
以上。 JA1MVM masa